COST & SCOPE / 発注前の判断材料

AI動画解析の開発費用はどう決まる?PoCの見積前に整理する7項目

「動画から自動で抽出したい」という要望だけでは、開発費を正確に決められません。映像の撮り方、正解の定義、人による確認の有無で実装範囲が大きく変わるためです。何を先に決めれば見積もりとPoCの失敗を減らせるか、発注側の視点でまとめます。

対象:AI開発の発注・PoC担当者

KEY TAKEAWAYS

最初に押さえたいこと

  • 価格表を見る前に、対象動画と期待する出力を定義する
  • AIの処理工数だけでなく、正解作成・人の確認・UI連携が費用を左右する
  • 一度に全自動化せず、評価可能な小さなPoCで判断する

1. 「PoC」と「本番開発」を同じ見積もりにしない

PoCは実現可能性を検証する工程です。特定の動画と判定ルールで期待した結果が得られるか、失敗する条件は何かを調べます。一方、本番開発では例外処理、利用者管理、長時間処理、障害対応、運用監視などが必要になります。

たとえば長い映像から特定の場面を抽出する場合、短いサンプルで候補区間を表示できることと、撮影条件の異なる多数の映像で安定して抽出できることは別の要求です。まずは「どちらを今回の成果物とするか」を決める必要があります。

比較技術PoC本番利用を想定した開発
目的できる条件・できない条件を確認継続して使える仕組みを提供
評価指定サンプルの誤検出・欠測・確認工数幅広い利用条件での品質・復旧・運用
成果物試作・評価表・次の判断材料利用画面・API・保守と運用設計

2. 見積もりに影響する7項目

次の項目を埋めると、開発会社が仮定で工数を積む範囲を減らせます。すべて確定していなくても構いません。「未定」と「検証したい」を区別することが重要です。

項目発注前に確認すること工数が増えやすい条件
対象動画解像度・尺・台数・カメラ位置・画角長尺・多視点・低照度・撮影条件がまちまち
対象と動作誰を追うか、何を検出するか交差・遮蔽・再識別が頻発
正解データ正しい区間・角度・対象IDを誰が確認するか正解がなく、評価方法から作る
求める品質見落とし・取り違えをどこまで許容するか誤判定が許されず全自動を前提とする
レビュー方式人が候補を直す画面を必要とするか細かい編集・監査履歴・承認フローが必要
成果物試作コード・動画・CSV・レポート・APIのどれか既存システム連携・アプリ実装まで必要
利用・運用想定処理本数、データ保管、権限・セキュリティ高頻度の運用、継続監視・障害対応を含む

3. 金額だけでなく、判断できるPoCになっているか確認する

低価格でも、デモ映像が1本動いただけで品質を比較できなければ事業判断につながりません。見積書には「検証で何を測るか」「未達だった場合に何を報告するか」「元動画や成果物をどう取り扱うか」を含めましょう。

確認用のサンプルは成功しやすい動画だけでなく、対象が隠れる場面や画角外になる場面も必要です。全条件を網羅する必要はありませんが、商用利用時の代表的な失敗要因を最初から含めると、後戻りを抑えられます。

  • 評価対象の動画リストと、評価を担当する人
  • 計測する指標と合格・保留の条件
  • 誤検出・欠測時に人が修正できる範囲
  • 納品物・知的財産・データ削除・次段階の条件

4. 発注前に動画ファイルを送らなくても相談できる

初回は、動画の種類、撮影位置、長さ、解決したい業務、見たいアウトプットを文章で伝えれば十分な場合があります。選手・児童などが映る動画は、撮影や共有の同意、受け渡し方法、閲覧範囲を先に決めてから共有します。

Cyber Knockでは一律の費用や納期をこのページで約束しません。対象映像と評価範囲を整理し、見積可能な単位へ分割してからご案内します。

よくある質問

動画1本だけで見積もりを確定できますか?

撮影条件の代表例として役立ちますが、最終的な精度・対象規模・運用条件が未確定なら費用も変わります。まず検証範囲を区切って見積もる方が現実的です。

無料トライアルや固定料金のPoCはありますか?

このページでは固定料金や無料提供を確約していません。検証内容と必要な成果物を確認してからご案内します。

スポーツ以外の動画も対象ですか?

技術的に適合する場合は相談可能です。現在の具体例はスポーツ映像を中心としています。

NEXT STEP

最初は、可能性の確認から。

実現したい業務・機能、現在の仕組み、判断したいことを教えてください。仕様が未定でも相談できます。

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